東電-嘘の行方: 3.111号機で高圧ウロウロ運転嘘に 嘘を重ねる東電付き合う 経産省  13話 
20110907 -(第3話)「切り貼り」と「黒塗り」の手順書で誤魔化し画策  
 
 
 
20110830 経産省→東電 事故時運転操作手順書の提出要請(要請日:2011/8/30)(index).html(popup)  
 
20110830 別添1:書類提出要求について(要請日:2011/8/26).pdf(popup)  
 
20110830 別添2:事故時運転操作手順書の提出要請(要請日:2011/8/30 提出期限:同日中).pdf(popup)
 『 事故時運転操作手順書、特に非常用復水器及び格納容器スプレーの取扱いに関する部分を含むものを(途中略)
   原子力安全・保安院に対して本日中に提出することを要請します。 』

 さあさ、お立ち会い! じゃじゃじゃ〜ん。

 「非常用復水器の取扱いに関する部分を含む「事故時運転操作手順書」」
を本日中に出せと言われて、
 東電は下記の2つのうちのどちらの手順書を出すのか?。
 
   
(20111220 1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース) 第1章 原子炉スクラム事故(目次).pdf(popup))
         上記手順書の中には「ICでの原子炉圧力制御」という項目がある。
 
   
(20111220 1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース) 第22章 大規模地震、津波(目次).pdf(popup))
         上記手順書に従えば「ICでの原子炉圧力制御」などという素っ頓狂な項目は出てこない。

         余震が続き、大津波警報が出ている最中に、最大圧力近辺で圧力を上下動させるという極めて危険
         な操作が運転操作として出てくる筈がない。

 「ICでの原子炉圧力制御」
とかなんとか言って誤魔化してきた地震後の「異常危険運転」をどの段階で認めるのか?
 それとも、シラを切り、誤魔化し通すつもりなのか?

 東電も迷っているに相違ない。一週間経ってもコピーが提出されない。

 シビれを切らした衆院特別委員長は、資料の提出を督促する。
 
20110906 経産省→東電 事故原因の検証に必要な資料の提出要請(要請日:2011/9/6)(index).html(popup)  
 
20110906 別添1:書類提出要求について(提出期限:2011/9/7).pdf(popup)
 『 7 非常用復水器が圧力調整装置であることを証明するもの 』
 を衆院特別委に提出せよ。
 さあ、東電はどうする! 東電は何を出す?
 
20110907 東京電力が衆院委に提出した「切り貼り」と「黒塗り」の「事故時運転操作手順書」.pdf(p)
これがなんと、東電は、手順書を「切り貼り」にして出してきた。これで誤魔化せる思う東電のなんたる浅はかさ!
的確な手順書に基づく的確な運転操作ならば、「切り貼り」にする必要などないではないか! 
これでは、「誤魔化そうとしています」と言っているに等しい。
だからこのように「何を誤魔化そうとしているのか」という疑問を持った人間に徹底的に調べ上げられ、
その誤魔化しがバレることになる。 
それにしても、手順書の「黒塗り」提出とは。なんと無駄な時間を使って無駄な抵抗をしているんですか!
もっとも、マスコミも科学ジャーナリストも問題にしてこなかったので、誤魔化しはある程度通用していた?
もっとも、東電は提出書類に非公表のハンコを押して、隠蔽しようとしていが。(結果は、次項目参照)
 
20110907 共同通信 「東電、真っ黒な手順書でも秘密? 衆院委に提出」.html(popup)
東電は、「切り貼り」し「黒塗り」して提出した「事故時運転操作手順書」を、知的財産上の問題があるとして
第三者に公開しないように求めていたが、衆院特別委員会は「中身がないので隠す意味がない。」として公開した。

ここに、東電のジタバタが公開されることに相成った。
 
 
(20110912 衆院特別委員会→経産省経由→東電 書類提出要求(提出期限:2011/9/22).pdf(popup))
衆院特別委員会もこのまま黙っている訳にはいかない。東電に対し怒り狂っていることが文面から読み取れる。
 
 
 

下記へ続く。  
20111024 - でっち上げ報告書 -1号機(第4話)