東電-嘘の行方:
3.11
、
1号機で高圧ウロウロ運転
、
嘘に
嘘を重ねる東電
、
付き合う
経産省
(
全
13話
)
20111024 -
(第4話)
でっち上げ報告書 -1号機
20111024 1号機における事故時運転操作手順書の適用状況(index).html(popup)
誤記:右側が正しい (別添1)→(別紙1) (別添2)→(別紙2)
(別添3)→(別添1) (別添4)→(別添2) (別添5)→(別添3) (別添6)→(別添4)
20111024(別紙1)書類提出要求
((東電は)不誠実の誹りを免れない。誠に遺憾である。)
.pdf(p)
3.11に使用した手順書について「黒塗り」ではなく「原本」を出せと何回も
催促されて、国会の委員会にやっとこさ出したのが、下記の文書。
20111024(別紙2)事故原因の検証に必要な資料の提出 .pdf(popup)
『 福島第一原子力発電所第
1号機の事故時の操作に直接関係する部分
及びその関連部分について、
別添1
及び別添2の
とおり提出いたします。 』
20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース).pdf(popup)
20111024(別添2)1号機 事故時運転操作手順書(シビアアクシデント).pdf(popup)
下記は、3.11にどの手順書を適用したかについての報告書であるが、
世にも奇妙な報告書である。
20111024(別添3)1号機における事故時運転操作手順書の適用状況
(でっち上げ報告書(全文))
.pdf(popup)
20111024(別添3)1号機 事故時運転操作手順書の適用状況 pdf9枚目
(でっち上げ報告書(結論部分のみ))
.pdf(p)
『
( 1 )手順書毎の絞り込んだ範囲
1 地震発生〜全交流電源喪失まで
「事故時運転操作手順書(事象ベース):原子炉スクラム事故(B)主蒸気隔離弁閉」
・止める・冷やす・閉じ込める
等の重要な操作
2 全交流電源喪失以降
「事故時運転操作手順書(シビアアクシデント):AM設備操作手順書」
・2 - 2 消化系「FP」のライン構成
・2 - 3 不活性ガス系(耐圧強化ベント)のうち「S/Cベント」のライン構成
( 2 )操作状況の確認結果
今回の事故において、手順をチェックしたエビデンスがないことから、
事象に最も類似している事故時運転操作手順書と実際の操作内容を照らし合わせたところ、
現時点では現場の状況からして、
操作状況は問題がなかったと考えられる
。』
ああ、そうですか。でも、何か変ですねえ。上記に
『津波』
という文言が一切出てこない。
3.11 の事故の最初から最後まで津波は一切無関係だったということなんですかねえ。そん
な変な。津波警報が出ていれば引き波を警戒して必須でない海水ポンプは停止をしなけれ
ばいけませんよね。1号機ではそれに反しているので手順書は出せないとかなんとかなんで
しょうかねえ。『津波』という文言が「津波の手順書」を連想させて具合が悪いとかなん
とかですか。手順書の隠蔽とかなんとかというのと違いますかねえ。でも、「津波」に関
する手順書は一切開いていらっしゃらない。へえー、3.11 にですか。世にも奇妙ですねえ。
上記の
『 1 地震発生〜全交流電源喪失まで』『 2 全交流電源喪失以降』
という区分なんか
も変ですねえ。
長時間におよぶ全交流電源と直流電源の同時喪失
なんかが有ったんでしょ
う。なになに、
当直長引継日誌に直流電源喪失とは書いてない
から、直流電源喪失は無か
った。あっ、そう。けれども IC の操作は出来ずメルトダウンさせてしまった。いやいや、
奇妙奇天烈ですねえ。
3.11 の事象発生と手順書選択の因果関係もなんか変です。
「事故時運転操作手順書(事象ベース):原子炉スクラム事故(B)主蒸気隔離弁閉」
『 通常出力運転中に何らかの原因により、主蒸気管4ラインの内3ラインが隔離されると原子炉はスクラムする。 』
東電が主張して来た上記手順書の因果関係は「
何らかの原因で
、
主蒸気隔離弁が閉じて
、
原子炉スクラムが
発生した
」時に適用というものです。
3.11 の場合は、先ず
地震による自動スクラム
が発生し、その後、
(20120620 本編 pdf106〜107枚目(popup)
『 ・
外部電源の喪失に伴って
、
非常用D/G起動までの間に非常用母線の電源が一時的に喪失したため
、
原子炉保護系の電源がなくなり
、
主蒸気隔離弁が自動閉となった
。 』
というものです。
幾ら何でも「
何らかの原因で
、
主蒸気隔離弁が閉じて
、
原子炉スクラムが発生した
」から
上記の手順書を適用したというのは、そりゃ無理があるでしょう。
上記の文書の中の
『
・止める・冷やす・閉じ込める
』
という文言についてなんですけ
れども、
20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース)pdf59枚目〜pdf77枚目.pdf(popup)
『 事故時運転操作手順書(事象ベース):原子炉スクラム事故(B)主蒸気隔離弁閉 』
上記手順書の中には
『
・止める・冷やす・閉じ込める
』
といった文言は出て来ません
ねえ。いったいどの手順書から持って来たんですか?
(20111220 1号機 手順書(事象ベース)
第22章 自然災害事故
大規模地震発生
.pdf(popup))
『 2. 操作のポイント
(1) 原子炉設備の操作については、
「
止める、冷やす、閉じ込める
」
を確実に実施する。 』
まったくお人が悪い。ちゃっかり持って来てるじゃないですか。
(20111220 1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース) 第22章
(大規模地震発生、外部電源喪失の場合、津波)
.pdf(p
『 22-1 大規模地震発生 (E)外部電源喪失の場合 』
← 3.11 にドンピシャの手順書
『 22-2 津波発生 (A)近地津波発生の場合 』
← 1号機では動かす必要のない海水系ポンプを動かしていた。
世にも奇妙な報告書は、手順書隠蔽工作と違いますかねえ。
いずれ、手順書を全部出せと言われた時の地ならしですか。
手順書をいろいろ詮索してみても無駄ですよと機先を制す。
それにしても
『
操作状況は問題がなかったと考えられる
。』
ということですか。
でも、なんか変ですねえ。
『
操作状況は問題がなかった
』
けれども、メルトダウン
してしまった。
もし、適正な手順書を使ったにも関わらず手順書の途中で立ち
往生してしまったとして、その立ち往生の原因が津波であると
はっきり示すことが出来るのであれば、その事故原因は津波で
しょう。
ここで、「切り貼り」と「黒塗り」の謎解きを。
東電は、IC を止めた理由として原子炉冷却材温度変化率 55℃/h以下を守るた
めだとし、それは手順書に
原子炉冷却材温度変化率 55℃/h以下
と書かれてい
るからだと説明してきた。それが下記の部分である。
(20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース)pdf72枚目.pdf(popup))
『 12. 原子炉減圧 | 2. 原子炉減圧指示 | 3. 下記のいずれかの方法により原子炉減圧実施、報告
(1)SRV「手動開」
(2)HPCI系テストラインにて「手動起動」(注水不要な場合)
(3)非常用復水器「使用」
原子炉冷却材温度変化率 55℃/h 以下
4. 原子炉圧力 4.14MPa 以下及び (以下略) 』
上記の最後の行をよく見てください。
4. 原子炉圧力 4.14MPa 以下
とありま
す。つまり、この手順書を使って運転をしたというのならば、原子炉圧力を
4.14MPa 以下にまで下げていなければならないはずです。
ところが、
3.11の実際の運転はというと原子炉圧力が
4.5MPa
まで下がった
ところで IC を止め、
④ 逆方向の7MPaまで圧力を上昇
させてしまっていま
す 。
さて、
特に非常用復水器を含む手順書を出せ
と言われて、困り果ててしまっ
たのが東電。IC で減圧中に 4.5MPa で IC を止め 7MPa まで圧力を上げるよ
うな手順書は、東電に存在しない。存在していればその手順書のコピーを提
出すればよいだけの話であるがそれが、無い。なんせ、
トンデモナイ
運転の
走りだから、あるはずが無い。
どうしたものかと1週間すったもんだああしろこうしろもたもたしていたら、
⑤
について、
非常用復水器が圧力調整装置であることを証明するもの
を出
せ。
はてさて
20110618に通常のスクラム対応操作
と嘘をついている以上その嘘
を突き通すしかない。
そこで東電が何をどうしたかというと、
これ
を
こう
した。
4. 原子炉圧力 4.14MPa 以下
がどうにもこうにも邪魔なので、
4. 原子炉圧力 4.14MPa 以下 の行を含めて黒塗り
にし、
4. 原子炉圧力 4.14MPa 以下
の行が見えないように誤魔化して提出した。
これが
「切り貼り」と「黒塗り」
の目的の一つです
(他の部分の目的については後日追記)。
一ヶ所だけだと目立つので、ほぼ全面黒塗りの偽装工作をしたという訳です。
(20110907 共同通信 「東電、真っ黒な手順書でも秘密? 衆院委に提出」.html(popup)
上記を目にした時の私のメモが下記です。
国民(国会)に対し、東電の、この黒塗りは、いったいなんなんだ!
東電の、反省のかけらもない、この傲慢な態度は、いったいなんなんだ!
東電の、人を小馬鹿にし、コケにするこの黒塗りは、いったいなんなんだ!
あれだけの事故を起こし、十数万人を路頭に迷わせ、数十人を憤死に追い込み、
その上の、東電の、態度がこれかよ!
東電の、誰が黒塗りを命じ、東電の、誰が提出にOKを出したのか!
東電の、幹部が避難所を回り、土下座をしているが、あれは芝居かよ!
私の心の中の正義が、このような不条理を、なんとしても許さない!
東電が、黒塗りにした理由を、徹底的に暴く!
東電よ、覚悟せよ。
本件は、私の人生の終盤を楽しいものにした。
毎日が、宝探しのように楽しかった。
そして、宝が尽きることは無かった。
ザクザクザクザク、次から次へと。
少年探偵団のようでもあった。
推理も楽しかった。
脳ミソで 遊んでいれば 省エネで 石油使わず 脱温暖化
下記へ続く。
20111024 -
でっち上げ報告書による誤魔化しの記者会見(第5話)
20111024(別紙1)pdf2枚目
(挙動について不自然な点が指摘されている。)
.pdf(p)
20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース)pdf45枚目
(目次「第22章」)
.pdf(popup)
20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース)pdf55枚目
(図1 事故時運転操作手順書の体系)
.pdf(p)
20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース)pdf64枚目.pdf(popup)
『 6. 原子炉圧力調整 』 『 8. SRVによる原子炉圧力制御指示 』 『 9. 原子炉圧力上昇時は、SRVを順次
「手動開」又は
非常用復水器使用により、原子炉圧力「7.06MPa」〜「6.27MPa」に維持実施、報告
』
20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース)pdf72枚目.pdf(popup)
『 12. 原子炉減圧 | 2. 原子炉減圧指示 | 3. 下記のいずれかの方法により原子炉減圧実施、報告
(1)SRV「手動開」
(2)HPCI系テストラインにて「手動起動」(注水不要な場合)
(3)非常用復水器「使用」
原子炉冷却材温度変化率 55℃/h 以下
4. 原子炉圧力 4.14MPa 以下及び (以下略) 』
20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース)pdf81枚目〜pdf152枚目.pdf(popup)
『 事故時運転操作手順書(事象ベース):外部系統事故 全交流電源喪失 』
20111024(別添1)1号機 事故時運転操作手順書(事象ベース)pdf106枚目〜pdf108枚目.pdf(popup)
『 5.
原子炉減圧操作
』『 5. 原子炉減圧指示 』『 7.
IC
又は SRV により、原子炉「減圧」実施、報告
(1)原子炉冷却率を確認し、調整する。
a. IC の台数調整
b.
IC の出口弁
(MO-1301-3A/3B)
の開度調整
(2)S/P水温の上昇を均一にするため、なるべく離れたSRV
を順次「手動開」 吹き出し順序 A→C→B→D
(3)原子炉水冷却率を確認し、間欠で行う
原子炉冷却材温度変化率 55℃/h 以下
』
----------
『 7. IC 停止 』『 7. IC 停止 』『 10.
原子炉圧力 1.04MPa 以下となったら、IC を「手動停止」実施
、報告 』
『 11.
IC 「手動停止」後
、SRVにより更に減圧操作実施、報告 』
----------
『 9. 原子炉冷温停止 』『 9. SHC 投入指示 』『 14. 原子炉水温度「176℃以下」を確認し、SHC「インサー
ビス 」実施、報告 』
20111024(別添3)1号機 事故時運転操作手順書の適用状況 pdf10〜pdf13枚目
(手順書適用状況表)
.pdf(p)
20111024(別添3)1号機 事故時運転操作手順書の適用状況 pdf10〜pdf11枚目
(手順書適用状況表)
.pdf(p)
20111024(別添3)1号機 事故時運転操作手順書の適用状況 pdf10
(手順書適用状況表)
.pdf(p)
20111024(別添3)1号機 事故時運転操作手順書の適用状況 pdf19
(操作記録)
.pdf(popup)
20111024(別添3)1号機 事故時運転操作手順書の適用状況 pdf20
(紙詰まり)
.pdf(popup)
20111024(別添3)1号機 事故時運転操作手順書の適用状況 pdf37
(1号機 CCSW稼働中)
.pdf(popup)
20111024(別添4)保安調査結果 .pdf(popup)
下記へ続く。(再掲)
20111024 -
でっち上げ報告書による誤魔化しの記者会見(第5話)