東電-嘘の行方: 3.111号機で高圧ウロウロ運転嘘に 嘘を重ねる東電付き合う 経産省  13話 
20110523 -(第1話)東電が嘘をつく予感  
 

福島第一原発の事故時運転操作手順書(
第1章〜第23章)の中に、大地震発生 時に適用すべき手順書として
第22章 自然災害事故 が存在します。

3.11の場合は、
地震による自動スクラム ですので、
第22章(A-1)大規模地震発生の場合(自動スクラムした場合) の手順書が一番最初に適用されることにな
ります。

上記の約1分後の、
 
14時47分58秒740に、外部電源が喪失 していますので、第22章(E)外部電源喪失の場合(22-1E) の手順
により 、原子炉圧力を
4.12MPa以下 まで下げ、さらに 157℃以下0.6MPa以下)の冷温停止を目指すこ
とになっています。


ところが、
20110523 東電「福島第一原子力発電所運転記録及び事故記録の分析と影響評価について」→ 保安院(index).html(p)  
 
20110523 東電「福島第一原子力発電所運転記録及び事故記録の分析と影響評価について」.pdf(popup)  
  
20110523 東電「運転記録」pdf6枚目〜pdf7枚目(非常用復水器1基を用いた圧力制御).pdf(popup)
  『 非常用復水器 1基を用いた圧力制御がなされていた と考える。』
 
  
20110523 東電「運転記録」pdf15枚目(3月11日14時46分:地震による自動スクラム).pdf(p)  
  
20110523 東電「運転記録」pdf18枚目圧力を下げずに、上げて ④ ウロウロ ⑤ 、そこに津波が.pdf(p)
  『 ⑤ 非常用復水器 による と思われる 圧力変動 』

  
20110523 東電「運転記録」pdf20枚目(3月11日14時47分:主蒸気隔離弁閉).pdf(p)  
  
20110523 東電「運転記録」pdf25枚目(3月11日14時47分:非常用ディーゼル発電機自動起動).pdf(p)

そもそも事故時の運転操作は、  
  
20111220 事故時運転操作手順書 序文 pdf7枚目(手順書の使用方法:「レ」点チェックを書込む).pdf(popup)
  『(2)操作指示者又は操作者は、操作にあたって該当する手順書を準備し、当該手順書に従ってステップ毎にチェック
    しながら操作を実施する
   (6)手順書の確認方法は、「レ」点チェックとし、(略) 』

ということになっています。したがって、「レ」点チェックが書込まれた手順書が仕事をした
結果として当然残されていなければなりません
 

ああ、それなのに、
  『 非常用復水器 1基を用いた圧力制御がなされていた と考える 。』

  『 ⑤ 非常用復水器 による と思われる 圧力変動 』

上記のと考えるとかと思われるとかはいったい何ですか。事故から二ヶ月以上も経つの
に、煮え切らない。
 

しかもこれは、想定外の津波が来る前ですよ。つまり、想定内の地震に対する運転において
ですよ。
 

いったい非常用復水器を操作したんですか? しなかったんですか?

5月23日時点で「高圧ウロウロ 運転」をどのように説明するか東電は迷っていた。
だから曖昧に表現した。  
 
 
 
 

下記へ続く。  
20110618 - 東電は国民を誤魔化すことに踏み切った(第2話)