4)クイズ-1
下記についての注:当初はクイズ形式で全体を構成する予定であったが、時間が無いので断念した。下記は当初の名残り。
当サイトでは、3号機において運転に関わる致命的工事ミスが建設当初から存在していた考えています。
なお、致命的工事ミスとは、運転が混乱状態に陥り、メルトダウンさせてしまったということを意味しています。
注。下記pdfの表2の内容が単なる誤植でないことは、以降に示すいくつかの状況証拠からして明らかです。
(20140806 未解明問題 pdf387枚目 頁 添付3-5-10(表2 各負荷への直流電源の供給状況).pdf(popup))
東大王へのクイズ
ひらめき問題:上記
表2 の中に致命的工事ミスと考えられる部分がある。その部分を答えよ。
以降、いくつかのヒントを出します。
下記、ひらめきヒント
(20120620 別紙2(主な時系列)pdf38枚目 部分 編集(1号機の関連写真:ひらめいて下さい).html(popup))
上記、ひらめきヒント
以下、第1ヒント用
(20111220 3号機(事象ベース) 第12章 外部系統事故 12-4 全交流電源喪失 pdf49枚目 頁 12-4-1.pdf(popup))
『 DC125V(A系)の給電可能時間(約4時間)を超えてRCICが運転不能となった場合、HPCIを起動することに
なる。 』
第1ヒント:上記の運転操作手順書に従って運転した場合、運転操作において下記 図5 のような不具合が発生する。
注。危なっかしくてまともに運転出来ないような運転操作上の不具合が途中から発生している。
注。バッテリーが消耗し、一定電圧以下になった場合、全ての機器が一斉に機能停止する訳ではなく
機器によりバラツキがあることを考慮してください。なお、AはBよりも早く消耗しています。
(20140806 未解明問題 pdf386枚目 頁 添付3-5-9(図5 直流電源負荷の運転状況概略図).pdf(popup))
以上、第1ヒント
第2ヒント:下記pdfの中の?マークの部分はなぜ発生したのか?
また、『注水が不十分であった』などと記述しているが、そのような事態を引き起こした原因は何故かを考えよ。
(20140806 未解明問題 pdf20枚目 頁 19(3号機HPCI運転状態と事故進展).pdf(popup))
注。3時51分からの水位表示■印は、2Vバッテリーを12個直列接続24V供給による代替表示であって、
本来の電圧復活によるものではありません。今回問題にしているのは、●印でプロットされている水位の
連続性であって、■印でプロットされている水位ではありません。
注。この時、既に、燃料棒は半分程露出し、損傷が進んでおり、3号機は末期的状態である。
注。この時、既に、DC125V(B系)バッテリーも消耗してしまっていたので、SRV(安全弁)を
操作することによる減圧操作をすることが出来ず、したがって代替注水をすることが出来ず、
メルトダウンさせてしまった。
注。もし、RCICの運転において可及的速やかに減圧し代替注水への移行に成功していれば、
あるいはHPCIの運転において可及的速やかに減圧し代替注水への移行に成功していれば、
工事ミスには遭遇しないままメルトダウンを防ぐことが出来ていたかも知れない。
答え合わせ:下記pdfの仕様のように工事が行われていれば、上記のようなドタバタは発生しなかった。
(20111220 3号機(事象ベース) 第12章 外部系統事故 12-4 全交流電源喪失 pdf59枚目 頁 12-4-11.pdf(popup))
『 表4-1 全交流電源喪失時の監視可能項目 』
2個ある原子炉水位計の使用電源が、それぞれ直流125V(A),直流125V(B)の筈が、工事ミスで両方共(A)電源に
接続されていたという次第でした。
もし、直流125V(A),(B)のように工事されていれば、HPCI運転途中に水位計Aは表示機能を失うものの、水位計B
は、HPCIが運転可能な間は電源が確保されているので、表示が可能であり、水位は確保されていたと考えられます。
本件の事態は深刻である。
何故ならば、このような工事ミスがどこに潜んでいるか分からないからである。
つまり、建設業者による工事後に、発注通りに工事が行われているかを東電がチェックしなければならないが、
東電はそのチェックノウハウが著しく劣っていることを意味している。
単体機能試験あるいは手順書にしたがった総合運転試験を行っていれば、これらは事前に明らかになっていた筈である。
上記で「本件の事態は深刻である」と書いたのは、「東電はチェックノウハウが著しく劣っている」ので、
「このような工事ミスがどこに潜んでいるか分からない」という意味である。
ICの配管が原子炉設置許可申請書と相違していたが、その後何の措置もせず今回の事故までそのまま放置していたり、
アクシデントマネージメントで追加した代替注水の注水試験をしておらずに、後から「抜け道が有った」などと言葉で
誤魔化している。
はてさて、新規制基準でこれらのことはどうなっているのか?
柏崎刈羽原発の再稼働は、遠い、遠い、はるかに遠い。新潟県さん。
なお、直流125V電源の持ち時間は基本的には8時間であることから、8時間以内に代替計測用のバッテリー2個24V
あるいは小型発電機120V電源、あるいは SR弁開放用のバッテリー10個120Vを当然準備しているべきであり、そうす
ればメルトダウンさせずに済んでいたかも知れない。なお、これらは直流125V電源喪失後必ず必要になる物品である。
上記についての注:当初はクイズ形式で全体を構成する予定であったが、時間が無いので断念した。上記は当初の名残り。
上と下、間違い方がなぜか似ている
4)クイズ-3
下記についての注:当初はクイズ形式で全体を構成する予定であったが、時間が無いので断念した。下記は当初の名残り。
参考図
20111226 政府事故調(中間報告)第4章資料 pdf14枚目 頁 資料4-12(1号機 原子炉水位図).pdf(popup)
20111220 1号機(兆候ベース) 10. 参考資料 pdf3枚目 頁 10-3( 原子炉水位計の指示範囲).pdf(popup)
1号機の広帯域水位計の指示範囲 -150cm〜+150cm である。つまり、広帯域水位計の下限は -150cm である。
1号機の通常水位は、TAF(有効燃料頂部) +437cm である。
東大王へのクイズ
1号機の水位が低下し、核燃料棒が露出し始める時刻(TAF到達時刻)を予測せよ。
参考:なぜ水位が低下するかというと、核燃料棒の残留発熱により冷却水が高温に達し安全弁から蒸気として
吹き出してしまうからです。水位の低下により核燃料棒が露出すると、自ら発する熱で核燃料棒が溶けてしまう
メルトダウンが起こり、さらに進むと圧力容器の底を溶かして溶けた核燃料が流れ出てしまうメルトスルーが発生
します。(なお、1号機の場合、非常用復水器を手動で操作するとか、代替注水を行なえばこれらは、防げます。)
核燃料棒が露出し始める時刻、つまりTAF(有効燃料頂部)に到達する時刻算定に使用すべきデータは、
下記の2枚の中から探し出していただきます。なお、時刻算定は皆さんの記憶力を発揮して暗算で行なって下さい。
1)下記のpdfの中から、算定の原点となる一対のデータを探し出し、時刻とデータを記憶せよ。
(20111202 (中間)本編 pdf100枚目 頁90(1号機 水位が低下).pdf(popup))
「相当」とは、広帯域水位計から直接読み取った値を換算して求めた値という意味である。
2)下記のpdfの中の、右上の緑色画像の中から、算定の起点となる一対のデータを探し出し、記憶せよ。
(20120620 別紙2(主な時系列)pdf38枚目 頁36(1号機、津波後の大問題).pdf(popup))
3)上記のpdfの中の、ホワイトボードの中から、算定のための水位低下途中点となる一対のデータを判読し、
記憶せよ。
なお、ホワイトボード内からデータを探し出せない場合は、下記を参考にせよ。
水位が、下記のpdfの中の広帯域(水位計)の指示範囲の下限を超えた瞬間、
どのようなことをホワイトボードに書き込むかを想像し、ホワイトボードの文字を判読し推測し、
算定のための水位低下途中点となる一対のデータとして、記憶せよ。
(20111220 1号機(兆候ベース) 10. 参考資料 pdf3枚目(広帯域水位計の下限は-150cm).pdf(popup))
以上の1)2)3)から、水位がTAF(燃料頭頂部)に到達する時刻、つまり核燃料棒が露出し始める時刻を、
暗算で求めよ。
お断り:原子炉の中には複雑な構造物があるので、場所によって低下速度が変化する。
この方法はあくまで単純計算のどんぶり勘定である。
なお、TAF(燃料頭頂部)の上部にはドーム型の構造物があるので、実際の水位低下はもっと急速かも。
答え合わせ:核燃料棒が露出し始める時刻のどんぶり勘定が、概ね正しいかどうか次の方法で各自確認せよ。
各自確認は、核燃料棒が露出した場合に発生する象徴的現象を、下記のpdfの中から探し出し、自己合点せよ。
(20111202 (中間)本編 pdf100枚目 頁90(1号機 一旦引き返した).pdf(popup))
このチャレンジ、いかがでしたでしょうか? 楽しめましたでしょうか?
ボッ ボッ ボクラハ ショウネンタンテイダン。
東電報告書は、ジャングルです。宝物がいっぱい転がっています。宝探しは楽しいものです。
はてさて、誤差は数分といったところでしたでしょうか。
なお、この予想は、17時には、暗算で、可能なものです。
それなのに、現地対策本部は、21時48分になっても、1号機がどのようになっているのかさっぱり掴めていない。
(20120914 2011年3月11日?時?分(FAX送付は21時45分)(原災法第15条-6報(FAX)).pdf(pop))
『 2号機のTAF到達予想は、21時40分頃と評価しました。
炉心損傷開始:22時20分頃 TAF到達から40分後に炉心損傷開始
RPV破損 :23時50分頃 TAF到達から2時間10分後にRPV破損
1号機は評価中 』 1号機RPV破損予想 17:45 + 2時間10分 = 19時55分
(1号機RPV破損予想については、出力が違うので正確ではないかもしれないが、参考と
なる進展情報が見つからないので、2号機と同等の時間で進展するものと仮定した場合)
もう、上記FAX時刻21時45分には、1号機は、RPV破損(メルトスルー)が発生しているのに「1号機は評価中」とは
オドロキモモノキサンショノキ ブリキニタヌキニチクオンキ
それにしても、ICの格納容器外の2A弁、3A弁を手動で開けば、冷却が始まり冷却水の低下を防ぐことができるのにそ
れをしていない。
『 中央制御室の運転員は、ホワイトボードや制御盤に記載するなどして原子炉水位を継続的に監視した。』
監視するだけで何もしていない。
上記についての注:当初はクイズ形式で全体を構成する予定であったが、時間が無いので断念した。上記は当初の名残り。
16時42分 TAFまで250cm 16:42 -90cm 16:57 -150cm 15分で-60cm 毎分-4cm 250cm/4cm = 62.5分
16:42 + 62.5 = 17:44.5 = TAF到達 = 燃料露出開始
線量レベルが一般より高かったことから、17時50分、一旦引き返した。