20120528 東京電力福島原子力発電所事故調査委員会会議録 第十六号(参考人:菅直人).html(popup)
『 参考人(菅直人君)
特に、ベントに関しては、既に経産大臣の方から東電がベントをしたいということに対して了解すると言って
いるにもかかわらず、何時間たってもそれが行われない。私からも東電から派遣されていた方になぜ進まない
んですかとお聞きしました。そうしたら、分からないと言われるんですね。分からないと言われるのは本当に
困りました。それが技術的な理由なのか、何かほかに理由があるのか分かればまだそれに対して判断ができま
すが、そういった状況もありましたので、私としては、福島のF一、第一サイトに、その責任者と話をするこ
とによって状況が把握できるのではないか、そう考えまして、その地震、津波の視察と併せて福島第一サイト
に視察に行くことを決めたわけであります。
○泰井正史君 福島の第一で当時の吉田所長と会われまして、その結果、その行かれた先ほどの目的とその他
についての関係では、どのような成果というか結論を得られたんでしょうか。
○参考人(菅直人君) 免震重要棟に入りまして、二階の部屋に入りました。そこで吉田所長と、たしか武藤
副社長が同席をされて、こちらも何人か同席をしておりました。その中で、炉の図面などを広げて、今の状況
の概略の説明がありました。その上で、私の方から、ベントについて我々としてはもう了解しているので、
ベントを行わないと圧力が上がって格納容器が破壊される、そういう危険があると聞いているので何とか早く
ベントをやってほしいと言いましたら、分かりましたと、決死隊をつくってでもやりますと、そういう返事を
いただきました。』